柏 助教が国際会議ICSME'22で発表しました

当研究室の柏祐太郎助教が,ソフトウェア保守に関わる国際会議 IEEE International Conference on Software Maintenance and Evolution (ICSME) のJournal-Firstトラックにて,下記の論文を発表しました.本研究は九州大学と東京大学,Concordia大学(カナダ)との共同研究です.当該研究では,Self-Admitted Technical Debt (SATD)と呼ばれる技術的負債(時間のかかる最善策の代わりに,一時的かつ即座に問題解決するためのコーディング)の一種がどのようにコードレビューに影響を与えるかを調査しています.詳細は以下のリンクより御覧ください. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0950584922000258

Yutaro Kashiwa, Ryoma Nishikawa, Yasutaka Kamei, Masanari Kondo, Emad Shihab, Ryosuke Sato, Naoyasu Ubayashi: An empirical study on self-admitted technical debt in modern code review. Inf. Softw. Technol. 146: 106855 (2022)

また同会議において,九州大学,Radboud大学(オランダ),Università della Svizzera Italiana大学(スイス)との共同研究において執筆した論文(論文名:“AIP: Scalable and Reproducible Execution Traces in Energy Studies on Mobile Devices”)が採択されました.本論文では,モバイルアプリにおける消費電力計測をソフトウェアベースで安定的に行うための手法を提案しています.

Olivier Nourry, Yutaro Kashiwa, Bin Lin, Gabriele Bavota, Michele Lanza, Yasutaka Kamei: AIP: Scalable and Reproducible Execution Traces in Energy Studies on Mobile Devices. In Proceedings of the 38th IEEE International Conference on Software Maintenance and Evolution, 2022.

柏 祐太郎
柏 祐太郎
助教

2015 年 (株)日立製作所に入社,システムエンジニアとして勤務.2017 年日本学術振興会特別研究員(DC1).2020 年 和歌山大学大学院システム工学研究科博士後期課程修了. 同年九州大学大学院システム情報科学研究院 特任助教.2022年 奈良先端科学技術大学院大学 助教.ソフトウェア工学,特にソフトウェア品質保証の研究に従事. 博士(工学).