藤田君がICSME2023で発表しました

本研究室のインターンシップ生である藤田駿君(現,京都大学所属)が2023年10月1日〜6日にかけてコロンビアで開催されたThe 39th IEEE International Conference on Software Maintenance and Evolution and Reengineering (ICSME 2023)で下記の論文を発表しました.

Shun Fujita, Yutaro Kashiwa, Bin Lin, and Hajimu Iida, “An Empirical Study on the Use of Snapshot Testing”, In Proceedings of the 39th IEEE International Conference on Software Maintenance and Evolution, pp. 335–440, 2023.

ICSME2023はIEEEが主催するソフトウェアメインテナンスに関する国際会議で,今回で39回目の開催となる歴史あるトップカンファレンスです.藤田君が投稿したERA (Early Research Achivement)トラックでは,33本の投稿のうち13本の論文が採択されました(採択率39%).

本研究ではスナップショットテストと呼ばれるReactなどの開発で広く用いられるテストがどのように利用されているかについて調査しました.GitHubプロジェクトから約1,500リポジトリを収集し,分析した結果,(1)スナップショットテストと単体テストを利用するプロジェクトでは,単体テストのみを用いるプロジェクトよりも,多くのテストを利用していること(2)8.2%のコミットでスナップショットファイルが変更され,その際には多くのファイルと同時に編集されること等を明らかにしました. 当該論文はGitHubにて公開されています.本研究はインターンシップの一環として実施すると共に,オランダ・Radboud大学との共同研究として実施されました.

柏 祐太郎
柏 祐太郎
助教

2015 年 (株)日立製作所に入社,システムエンジニアとして勤務.2017 年日本学術振興会特別研究員(DC1).2020 年 和歌山大学大学院システム工学研究科博士後期課程修了. 同年九州大学大学院システム情報科学研究院 特任助教.2022年 奈良先端科学技術大学院大学 助教.ソフトウェア工学,特にソフトウェア品質保証の研究に従事. 博士(工学).